2007年08月18日

食品リサイクル推進 業種別に実施目標率を設定

 スーパーや飲食店で発生する売れ残り、食べ残しといった食品廃棄物のリサイクル推進に向け、環境省と農水省は18日までに、食品関連事業者が達成すべきリサイクルの実施率目標を、業種別に設定する方針を固めた。事業者の取り組み状況に格差があるため、食品製造業、食品卸売業、食品小売業、外食産業に分類。各業種で目指す数値を掲げ、2012年度までに達成するよう求める考えだ。
 12月に施行される予定の改正食品リサイクル法に基づき、今秋にも策定する新たな基本方針に盛り込む。

ニュースソース[Yahooニュース]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070818-00000020-jij-pol



 食品廃棄物のリサイクルあるいは抜本的な削減は、日本の重要課題だと認識しています。

 日本は実に1年間で2189万トンもの食品廃棄物を出しています。
 国民1人当たりだと年間171kgにもなります。
 日本は、「世界で一番食べ物を捨てている国」なのです。

 そのいっぽうで、世界では8億人を超える人々が食料不足に苦しんでおり、飢えや栄養不良で毎日3万人、年間1000万人もの子どもたちが命を失っているのです。

 日本が先進国というのなら、どうすべきか?このままではいけないことは明らかです。

 
 食品廃棄物2189万トンのうちの約60%が家庭から出るゴミです。
 これは私たちひとりひとりの心がけから削減できるはずです。
 食材を余らせない。食べきれない量の食事は作らない。上手に再利用する。などなど。
 野菜くずだって、例えば、大根の皮やニンジンの皮のきんぴらはとても美味しい料理にできます。
 ミネストローネなどのスープに利用するのも手ですね。
 毎日3万人の子どもたちが飢餓で死んでいる現実を忘れてはならないでしょう。

 食品廃棄物全体の残りの約40%は、スーパーやコンビニ、ファーストフードやファミリーレストランから出るものが多いようです。
 ある調査によると、ある大手コンビニチェーンが1年間に消費期限・賞味期限切れで捨てた食品は約400億円分にもなるそうです。
 
 実に1社で400億円分の食糧がただのゴミとして捨てられているのです。
 しかもその付け、つまりロス分のコストは当然商品に上乗せされているはずですから、私たち消費者が負担しているわけです。
 私たち消費者が負担させられていることにも疑問を感じますが・・・
 
 もっと言えば、私たちも共犯者ではないか?と思うのです。

 私たち消費者の購買=支持があるからこそ、このコンビニチェーンは400億円ものロスを出してもなお儲かるビジネスが成り立っているのですから。

 
 私たちひとりひとりがまずは意識を変えましょう。

 そして・・・
 家庭の中で食品を粗末にしないこと。
 食品を粗末に扱っている企業からは購入しないこと。

 ひとりでも多くの消費者=生活者の意識が変われば、世の中を変えることに繋がると期待します。

 日本の、世界の、明るい未来を作るのは、国連でも政府でもなく、
 私たち、生活者ひとりひとりの意識と行動だと信じています。


  
posted by Nick at 11:39 | Comment(0) | TrackBack(1) | 食糧問題

2007年08月13日

60億人の食糧争奪戦



■目次

第1章 マルサスの悪魔がやってくる―逼迫する食糧市場(資源の次は、食糧が危ない;穀物市場は「薄いマーケット」 ほか)

第2章 飽食の時代とそのわな―「爆食」中国の幾何級数的インパクト(アジア食糧事情の多様化と脆弱性;中国が四千六百億個の卵を食べる日 ほか)

第3章 脅かされる大地―荒れ狂う環境と水不足の時代(再生可能な食糧資源が有限に;使える水の力で国力が変わる ほか)

第4章 高まる食卓への不安―食品に混入する「異物」(狂牛病はなぜ発生したのか;遺伝子組み換え作物(GMO)はサイエンス、テクノロジー、そしてインダストリーになった ほか)

第5章 立ち遅れるなニッポン―争奪戦から取り残されないために(自給率40%から45%への施策;「くっつく農業」と「離れる農業」 ほか)



本書は、人口・食糧生産・工業生産・資源の消費・汚染物質の排出などの客観的なデータをもとにした提言を行っている良書です。

世界の食糧問題を考えるときに、大きく3つの問題が当面課題となるそうです。

それは・・・

@「飽食を続ける3億人のアメリカ人の胃袋」をどうするか?

A「食物の美味しさに目覚めた13億人の中国人の胃袋」をどうするか?

B「穀物から燃料(エタノール)をつくる新たな需要」をどうするか?

の三つだそうです。


@は、アメリカに限らず、日本もあてはまりますよね。

Aは、かなり以前から指摘されていましたが、中国13億人の食生活の変化が世界に与えるインパクトは想像以上に大きいでしょう。

Bは、最近、代替燃料としてのバイオエタノールが世界で注目され、原料となるキャッサバやサトウキビなどに畑地がどんどん転作されている状況が世界のあちこちの穀倉地帯で加速しているようです。
また、トウモロコシなども従来の食用に回らず、エタノール原料に利用されることから価格高騰の現象がおきているようです。


食糧問題と言えば、昔は人口爆発とか、人口問題と対で語られることが多かった気がしますが、
ことはそんなに単純ではなく、極論すれば”世界の資源問題”と言えるのかも知れませんね。


一国だけで解決できることではありませんし、ましてわたしたち一般庶民にはどうすることもできないのかも知れません。

でも、現実を知ることは、私たちひとりひとりの意識を変えるきっかけになり得るでしょうし。
ひとりひとりの意識変革から、未来は作られていくものだと思います。

たまにはこのような少々硬い書籍を読んで、身近な”食”から世界の将来に想いを馳せるのも良いのではないでしょうか?

夏休みの一冊にいかがですか?




posted by Nick at 21:53 | Comment(0) | TrackBack(1) | 食糧問題

2007年08月11日

なんと日本の食料自給率が13年振りに40%を切ってしまった!


 農水省は10日、2006年度の食料自給率が、供給熱量(カロリー)ベースで39%だったと発表した。
 40%を切ったのは、冷夏の影響でコメが大凶作だった1993年以来13年ぶりのこと。
 
 政府が2015年度に自給率を45%にする目標を掲げている日本にとって、由々しき問題だ。

ニュースソース
http://www.afpbb.com/article/economy/2266288/2016401



昨日の記事「中国の食品安全検査 残留農薬基準超えが7%」で安全性への懸念から中国産食料品ばなれが広がる中、抜本的には日本の食料自給率を上げることが重要だと書きましたが、くしくも逆に自給率が下がっている実態が発表されてしまいました。

主食である米ばなれが主な要因のひとつであると分析されています。
お米の個人あたりの年間消費量は、実に食糧不足にあえいでいた戦後の最低レベルと同水準です。

たしかに自給率がほぼ100%である主食のお米の消費量の低下は全体の自給率への影響は大きいでしょう。
しかし、いまさら「パスタやパンを食べずにお米を食べましょう」とキャンペーンしたところで、限界があると思うのです。

これだけ「食」の選択肢が豊富で、多様な食文化が浸透している現代の日本において、食のバリエーションを狭くしましょうという方向性はもはや無理があると思うのです。

いっそのことポジティブに考えて、多様な食文化に適応する形で新たな”食”を提案するほうが、ずっと建設的だと思います。

たとえばそのひとつが、米粉パン。
ご存知でしょうか?

わたしはとっても美味しい米粉パン屋さんを知っていますが、食パンもクロワッサンも調理パンもどれもとっても美味しいんです。
お米を長年主食にしてきたわれわれ日本民族にとっては、むしろ小麦のパンよりモッチリしていて好みが合うのではないかと思えるぐらいです。

国産の米粉を使用して、例えば学校給食に米粉パンを提供する、なんてことができれば自給率向上に一役買うのではないかと思います。

残念ながら美味しくない米粉パンもあります。冷めると極端にわかります。
市民権を得るためには、美味しいことは大前提ですからね。
美味しくて、かつ安全で、なおかつ健康的であることがこれからの”食”の基準でしょう。

日本の食料自給率向上への取り組みには是非、民間の知恵に期待したいものです。
それから、トレンドリーダーである若い女性の方々にも期待したいです。
食品関連業界のみなさん、国産の食材を使った新たな”食提案”をどしどしお願いします。


posted by Nick at 19:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食糧問題
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